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天神橋三丁目商店街でしだれ梅装飾と塗り絵展 「商店街の灯は消さない」

商店街振興組合の築部さん(左)と岡田さん(右)、「つながる、ぬりえ展」発案者の阪井さん(中)

商店街振興組合の築部さん(左)と岡田さん(右)、「つながる、ぬりえ展」発案者の阪井さん(中)

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 天神橋三丁目商店街(大阪市北区天神橋3)のアーケードに現在、しだれ梅の装飾が施されている。

3000本のしだれ梅の装飾を施す商店街

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 梅の名所として知られる大阪天満宮(天神橋2)の門前町に位置する同商店街。南北約450メートルのアーケードに「昭和の商店街を彩った飾り花」をイメージした、しだれ梅の造花を約3000本飾り付ける。昨年2月、「商店街に明るさを取り戻そう」と商店街振興組合が初めて行い、今回で2回目。梅は大阪・松屋町の職人による手作りで、約2メートルの枝に赤やピンクの花をあしらった。

 文具店「文丘堂」2代目社長で同組合理事長の築部健二さんは「オミクロン株の感染拡大で、急に客足が減ってしまった。コロナに負けず商店街の灯は消さない。梅のトンネルを見て明るい気持ちになってほしい」と話す。

 13日からは「天三おかげ館」(同)で「つながる、ぬりえ展」を開催する。新型コロナ禍で高齢者の外出や面会の自粛が続く中、「人との交流を生み出したい」と近畿社会福祉専門学校(都島区)の阪井妙子さんが発案した。同商店街で3回目の開催となる。小学生から専門学生が描いた絵に、高齢者施設の利用者が色を付けた作品を約200点展示する。

 13日と19日は展示とオンライン交流会、20日は展示のみを、それぞれ行う。下絵は、近隣の堀川小学校(東天満2)や金蘭会高校・中学校(大淀南3)、堀江アートスクール(西区)の生徒をはじめ鹿児島県徳之島や香川県仲多度郡、福島県いわき市の子どもが描き、大阪市内14カ所の高齢者施設の利用者が色を塗った。

 今回から新たに塗り絵の台紙にコメントを書くスペースを設け、「コロナに気をつけましょう」「お互い頑張りましょう」など文章で子どもと高齢者がコミュニケーションを図る取り組みも加えた。阪井さんは「この活動を多くの人に知ってもらいたい。コロナ禍でも、塗り絵を通して人のつながりを広げていけたら」と話す。

 「つながる、ぬりえ展」の開催時間は10時~17時。しだれ梅の装飾は2月25日までを予定。

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