書道家・武田双雲さんの個展「飛翔（ひしょう）」が12月17日、大丸梅田店（大阪市北区梅田3）15階催事場で開催される。

藍で染めた和紙に書をしたためた作品

　新型コロナで行動などに制限がかかる中、武田さんは「せめて心だけでも開放して、自由に飛びまわれたら」との思いを込め個展タイトルを「飛翔」に決めたという。12月2日から東京・GINZA SIX（ギンザシックス）で初開催し、大阪は2会場目となる。

　会場には、すき上げたばかりでぬれた状態の越前和紙に指で文字を書いた作品や、徳島の藍でグラデーションに染めた和紙に個展タイトル「飛翔」をしたためた作品など、新作90点を含む約250点の作品を展示・販売する。

　12月19日・25日の各日14時から、武田さんによる書道パフォーマンスとトークショーを開催する。各日とも10時から、15階会場入り口で先着50人に整理券を配布する。

　武田さんは1975（昭和50）年熊本県生まれ。幼少期より、母である書道家・武田双葉さんに師事し、会社員を経て2001（平成13）年に書道家として独立。NHK大河ドラマ「天地人」や世界遺産「平泉」などの題字を手掛け、日本を代表する書道家として企業とのコラボレーションなど幅広く活躍。今年9月には、スイスで開催する世界最大級のアートフェア「アート・バーゼル」の若手アーティスト・ギャラリーの登竜門として知られる「ヴォルタ・バーゼル」に、日本人書道家として初出展した。

　開催時間は10時～20時（最終日は17時まで）。入場無料。今月26日まで。