企画展「『アニメージュとジブリ展』一冊の雑誌からジブリは始まった」が12月9日、阪急うめだ本店(大阪市北区角田町8)9階「阪急うめだギャラリー」「阪急うめだホール」で始まった。
1978(昭和53)年の創刊当時から80年代にかけての「アニメージュ」に焦点を当てて構成する同展。「アニメージュ」は日本初の商業アニメ専門誌で、宮崎駿さんが同誌で連載していた漫画「風の谷のナウシカ」がアニメーション映画化されたことが、アニメーション制作会社のスタジオジブリ(東京都小金井市)設立につながった。4月開催の東京展を皮切りに宮城県を巡回し、今回の開催が3巡目となる。
会場は4つのエリアで構成。「機動戦士ガンダム」が軸のアニメブームから「風の谷のナウシカ」、スタジオジブリ誕生、「天空の城ラピュタ」映画製作までを振り返る。「風の谷のナウシカ」のセル画や、初期ガンプラによる「機動戦士ガンダム」の名シーンを立体で表現したジオラマのほか、大阪会場限定で特別展示する「じゃりン子チエ」のセル画など200点以上を展示する。グッズコーナーも併設し、約1000種類のグッズを販売。会場を案内する音声ガイド(600円、アプリ=610円)は、映画「風の谷のナウシカ」で主人公のナウシカ役を務めた声優の島本須美さんが担当する。
初日に行われたプレス内覧会では、島本さんと三鷹の森ジブリ美術館のシニアアドバイザーの高橋望さんによるギャラリートークを開催。島本さんがナウシカの相棒でキツネリスのテトのぬいぐるみを手に「わぁ、キツネリス。私、初めて。おいで。ほらね怖くない」の名台詞を再現する一幕も。お気に入りの展示物を島本さんは「ナウシカの腐海の装束を展示している空間に感動した」と笑顔を見せた。
開催時間は10時~20時(12月31日と最終日は18時まで)。1月1日休館。入場料は、一般=1,500円、中・高校生=1,000円、小学生=600円。来年1月10日まで。