昆虫食をテーマにしたイベント「未来に繋(つな)ぐ食の新たな選択肢 昆虫食」が10月27日、阪急うめだ本店(大阪市北区角田町)地下1階ツリーテラスで始まった。
コオロギやバッタ、カイコなど昆虫を原料に使ったプロテイン、ラーメン、クッキーなどの食品を製造する5社が集結した同イベント。昆虫食は、生育時の環境負荷が少なく、タンパク質が豊富なため、人口増加による食糧難の解決策の一つとして注目を集めている。今回は「ゲテモノ」イメージを払拭するため、昆虫の原形をとどめず粉末にして加工した食品を中心に約30点そろえる。
会場には、コオロギとエンドウ豆を配合した「クリケットプロテインチョコレート」(5,199円)、食品ロスをエサに養殖したコオロギを使ったカレー(691円~)、焙煎(ばいせん)したコオロギで作った「コオロギビール」(880円)、自社で養殖した蚕で作る「チップス」(540円)、青リンゴのような香りがするというタガメエキスが入った「タガメサイダー」(480円)などが並ぶ。
阪急阪神百貨店フードマーケティング部の加堂太一さんは「初めての人でも試してもらいやすいように昆虫の姿・形が分かりにくい商品を集めた。実際に食べて『おいしい』と知ってもらうきっかけになれば」と話す。
営業時間は10時~20時。11月2日まで。