居酒屋「てつたろう 梅田中崎町店」（大阪市北区中崎西3）が現在、午前中限定でラーメンを提供している。運営はフォーシックス（同）。

Guariラーメン

　2016（平成28）年1月に開業した同店。昼間は近隣の会社員、夜は近隣住民も来店するという。柳川誉之社長は「111席という広さから、新型コロナウイルス感染拡大前は宴会利用も多かった」と話す。

　新型コロナウイルスの感染拡大以降、売り上げを補填するためにデリバリーサービスを開始。海鮮丼などを販売するために刺身用のタイを仕入れるが、タイの頭を使う機会がなく、在庫が積み上がっていた。処分に困っていたところ、現場スタッフから「タイの頭からだしを取って、ラーメンにしてはどうか」という提案が上がったという。

　「麺以外の仕入れは避ける」「フードロスを出さない」「うま味調味料に頼らない」を条件に、スタッフが1カ月半かけて商品化。8月初旬に提供を始めたところ、「自然の味わいが感じられる」「毎日でも食べられそう」と評判は上々だという。

　メニューは「かけラーメン」（500円）、「Guariラーメン」（800円）の2種類。上にのる具材は「まぐろの角煮」「焼きホタテ」「穴子のムニエル」「サケのみそ漬け」などさまざま。柳川社長は「食材を無駄にしないために具材も毎日変わる」とこだわりを話す。開発責任者・金守秀久さんは「毎日でも食べられる素朴な塩ラーメンでありながら、自然の食材にこだわり、ミネラルもたっぷり含んでいる一杯に仕上げた」と自信を見せる。

　同店はまた、今月22日から「裏口丼」をテークアウト商品として販売を開始。スタッフ専用の入り口から提供することから命名した。海鮮丼のほか、揚げ物や肉を使った丼など63種類を用意する。柳川社長は「注文を受けてから食材の調理を始めるので鮮度が高い。ご飯を豆腐に変えられるので、健康を意識している人にも食べてもらいたい」と意気込む。

　ラーメンの提供時間は7時～10時。9月中の月曜・火曜はラーメンの提供なし。裏口丼の販売は8時～22時。