ライフスタイルホテル「アロフト大阪堂島(Aloft Osaka Dojima)」(大阪市北区堂島浜2)が6月28日、四つ橋筋沿いの旧堂島ホテル跡地に開業した。
ベッドを縦に配置したユニークなツインルームは「ホカンス」に対応
世界最大のホテルチェーン、マリオット・インターナショナル(米メリーランド州)とウェルス・マネジメントグループ(東京都港区赤坂)が手掛ける。「アロフト」ブランドのホテルは、日本では昨年10月に開業した「アロフト東京銀座」に次ぐ2施設目で、関西初進出。流行に敏感で発信力があり、音楽やデザインを愛するミレニアル世代、Z世代の旅行者を主なターゲットに据える。
敷地面積は約1607平方メートル、建物は14階建てで延べ床面積は約1万4310平方メートル。旧堂島ホテルをモチーフにした外観や、ホテル内各所に施した大阪をイメージしたデザインが特徴的。四つ橋筋に面した1階は5.5メートルの天井高と相まって開放的な雰囲気で、フロントやロビー、ダイニングレストラン「The Warehouse(ザ・ウェアハウス)」、バー「W XYZ Bar(ダブリュ エックス ワイ ズィー バー)」、テークアウト専門ショップ「Re:Fuel by Aloft(リフューエル バイ アロフト)」を設ける。
客室は全305室で、スイートルーム(50~55平方メートル、6室)、ツインルーム(24~26平方メートル、152室)、クイーンルーム(ダブルルーム、22~26平方メートル、147室)の3タイプを設ける。全客室に無料Wi-Fi、USBポート、55インチの薄型フルHDテレビ、レインシャワーを装備する。バスタブはスイートルームのみが備える。
ツインルームでは、あえてベッドを縦に並べる「ロフト・ディスタンス・ツインベッド」を採用。韓国の若者から火が付き、新しいホテルの楽しみ方として日本の若い世代からも注目されているという近くのハイグレードホテルに泊まって優雅な時間を過ごす楽しみ方「ホカンス(ホテル+バカンスの造語)」での利用を想定したという。友人同士で滞在する際にも距離感を保つことができるように工夫した。
オープニングセレモニーでウェルス・マネジメントグループの千野和俊社長は「2015(平成27)年に土地を取得し、もう一度大阪に堂島ホテルを作ろうと計画した。20代・30代の活力ある女性に焦点を当てた音楽と芸術を愛する若者向けホテルだ」とあいさつした。マリオット・インターナショナルの日本・グアム担当エリアバイスプレジデントのカール・ハドソンさんは「緊急事態宣言が解け、ワクチン接種も進み、世界でコロナウイルスの感染者が減ってきており、今後の見通しは明るい」と話した。