来年2月に大阪市北区を舞台や題材にした映画を上映する「第1回大阪キタ映画祭」実行委員会が現在、出品作品を募集している。
同イベントを主催する「スマートフォン・フィルム・フェスティバル」実行委員会(大阪市北区中津5)は2019年から「世界一敷居の低い映画祭」をコンセプトに、スマートフォンで撮影した作品のみを上映する映画祭を毎年開催している。出品料は無料で、応募された作品はホームページや会場ですべて上映している。
田中冬一郎委員長は「金融機関で働きながら、独学で映画を制作していた。自主制作映画の作品発表の機会の少なさや、映画祭の敷居の高さを実感したことから、自ら映画祭を企画した」と話す。2019年は9作品、昨年は69作品が集まり、学生から海外の映画祭受賞者など国内外から応募があったという。
「大阪キタ映画祭」は「スマートフォン・フィルム・フェスティバル」のご当地版として企画。再開発の進む大阪市北区の「記憶保存、魅力発信」を目的に、大阪を舞台や題材にスマートフォンで撮影した作品を来年1月31日まで募集する。2月1日~13日にオンラインで投票を行い、最終日13日に受賞作品を発表する。「大阪キタ映画祭」以外に、「大阪泉州映画祭」「京都しもぎょう映画祭」も開催する。
田中さんは「緊急事態宣言下で日々の行動に支障があるという非日常は、映画監督にとってはクリエイティブを刺激される状況だと考える。このイベントが、鑑賞者から映画監督として一歩を踏み出すきっかけになれば。どんな作品でも必ず上映するので、チャレンジングな作品の応募を期待している」と話す。
作品応募は公式ホームページで受け付ける。