「ピングー」の40周年を記念した展示会「ピングー展」が現在、大丸梅田店(大阪市北区梅田3)13階で開催されている。
スイスの映像作家オットマー・グットマンさんによって誕生したクレイアニメ「ピングー」は、南極にすむペンギンの男の子ピングーと、家族や仲間たちが繰り広げる物語。1980年に原型となるテストフィルムが作られ、2020年に40周年を迎えた。1990年以降、テレビシリーズは世界155以上の国と地域で放送されている。シリーズ1~6まで154話が制作された。
クレイアニメは、粘土で作った人形を少しずつ動かして撮影することで、まるで実際に動いているかのように見える実写版アニメ。ピングーの撮影では、9~10センチほどの高さのクレイ人形が用いられた。1秒間の動画を作るのに25カット撮影するため、1日かけてわずか3秒分しか撮影ができなかったという。
同展では、当時スイスのスタジオで使われた本物のクレイ人形やジオラマ、絵コンテ、フィルムなどピングー制作時の様子が分かる資料、約400点を展示する。ジオラマの展示コーナーでは、実際に撮影で使われた多数のクレイ人形と、それを用いて撮影されたアニメ動画を対比して見ることができる。制作スタジオのコーナーでは、発泡スチロールの胴体に油粘土を薄く貼り付けてクレイ人形を作る工程を知ることができる。
会場外では、ピングー関連グッズも販売する。同展限定のヌイグルミ「ピングーとくま」(4,400円)、アイスウオッチ(1万8,480円)のほか、トートバッグ、クリアファイル、本、カトラリーなどを販売。2月11日には40周年を記念したフィギュア「ピンガ」(1万7,600円)も100体限定で販売する。
開催時間は10時~20時(最終日は18時まで、入場は閉場の30分前まで)。入場料は大人=1,300円、高校生=700円、中学生=500円、小学生=400円、未就学児無料。2月23日まで。