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阪神百貨店「食品館」がバーチャルイベントに出店 アバター販売員が接客も

アバターで接客する腰前さん(左)とブースを設計した吉川さん(右)

アバターで接客する腰前さん(左)とブースを設計した吉川さん(右)

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 阪神梅田本店(大阪市北区梅田1)は12月19日、VR(バーチャルリアリティー)イベント「バーチャルマーケット5」に「バーチャル阪神食品館」を出店する。

「バーチャル阪神食品館」のブース

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 「バーチャルマーケット」は2018(平成30)年に初開催し、今回で5回目。バーチャル空間の会場で、企業や個人の出展者がアバターに装着する3Dアイテム、洋服やPCなどのリアル商品を販売し、アバター(インターネット上の分身)の来場者が買い物や会話を楽しめる。今年5月に開催した前回は、12日間で国内外から70万人が参加した。

 バーチャル阪神食品館のブースでは、昭和30年代に創業し、行列が絶えない「阪神名物いか焼き」、バウムクーヘン専門店「クラブハリエ」、大阪の都市型ワイナリー「フジマル醸造所」の3店舗がECサイト経由で商品を販売する。同店の和・洋菓子売り場を担当し、SNSでスイーツ情報を発信する腰前和宣さんがアバター販売員「おやつ少年こっしー」として登場し、会話しながら接客する(接客は不定期)。

 客のアバターがブースに来店すると、いか焼きの3Dアイテムが進呈され、いか焼きが焼き上がる様子が再現される。2016(平成28)年、新型車両に贈られる「ブルーリボン賞」を受賞した阪神電車5700系のミニチュアが走行するほか、2022年に完成予定の「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」を100分の1スケールで設置する。

 同店でイベント、催事を担当する吉川直希さんが、約2カ月をかけ1人でブースデータを作成した。吉川さんは「来年秋にグランドオープンする阪神百貨店梅田本店は、リアルとデジタルの融合を目指している。今回のVRイベント参加で、対面販売を重視してきたこれまでのスタイルから、デジタルを活用した新しい販路へのヒントが得られるのでは」と話す。「コロナ禍でも、バーチャル店舗は遠方の方にも来店してもらえる。大阪や阪神百貨店を体感してほしい」と呼び掛ける。

 2021年1月10日まで。

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