都市養蜂で採取した蜂蜜やスイーツを販売する「都市養蜂ってなに？～ミツバチがつなぐ人・街・自然の絆～」が12月9日より、阪急うめだ本店（大阪市北区角田町）地下1階ツリーテラスで開催している。

食べ比べを楽しむ「4都市の蜜セット」

　2010（平成22）年、梅田のヤンマー本社ビル（茶屋町1）屋上で始まった「梅田ミツバチプロジェクト」。発足から携わった大阪ハニー（大淀中1）の西谷知恵社長が、札幌、銀座、名古屋の都市養蜂を行う団体に声を掛け、4都市が集結した同イベント。生産量が少なく、地元で消費される各地の蜂蜜やスイーツを販売するほか、全国の都市養蜂の活動を紹介するパネルを設置する。

　都市養蜂とは、都市部のビル屋上や遊休地を利用して、巣箱を設置し、ミツバチの飼育と蜂蜜の採取を行う。蜂蜜の採取を主たる目的とはせず、ミツバチが植物の受粉することで、地域の緑化促進、採蜜体験や講習会などを開催し、食育や環境問題について関心を高めるのが狙い。

　現在、同プロジェクトは梅田のほか、服部緑地公園（豊中市）にも巣箱を設置。採取した蜂蜜に熱を加えない「生はちみつ」で、「大阪ハニー」として販売している。昨年、大阪ハニーを使った焼き菓子やプリンなどのスイーツを販売する「financier And Honey（フィナンシェアンドハニー）」（同）をオープンした。

　会場では、4都市の蜂蜜を詰め合わせた「4都市の蜜セット」（各50グラム、2,500円）や、「financier And Honey」が4都市をイメージして作ったフィナンシェ「ハニーフィナンシェ8個入りBOX」（2,080円）を限定販売する。プレーン味の「ハニーフィナンシェ」のほか、札幌は雪をイメージしたホワイトチョコ味、銀座は「銀ブラ」をイメージしたブランデードライフルーツ味、名古屋は小豆あんこ味を用意。

　西谷さんは「街の環境を改善する活動を行う都市養蜂を知ってもらいたい。4都市の蜂蜜は、それぞれに個性があり、食べ比べを楽しんでほしい」と呼び掛ける。

　営業時間10時～20時。12月13日まで。