大阪文化服装学院の学生が手掛けるセレクトショップ「Crassy(クラシ―)」が10月3日、梅田の商業施設「HEP FIVE」(大阪市北区角田町)4階に期間限定でオープンした。
同校のブランドマネージメント学科ショップ開発コース3年の学生14人が、これまでの学びの集大成として取り組む。運営に必要なマーケティングリサーチ、コンセプト設定、店舗内装や品ぞろえ、バイイング、PR、販売などの全てを学生自らが担当。新型コロナウイルスの影響により、本来であれば対面で行う同施設へのプレゼンテーションはリモートで実施したという。
ショップコンセプトは「日々の日常に貴方なりの浪漫を」。大正時代の和洋折衷ファッションを軸に、当時流行していた「モード」と「エレガンス」の2テイストのアイテムを展開する。約20坪の店内には約10ブランドの商品をそろえ、アパレル7割、アクセサリーなどの雑貨類3割で構成。ミシンや電話機を設置するなどディスプレーにもこだわり、フォトスポットも用意する。遠方の人にも購入してもらえるように、オンラインショップも開設している。
店長の神原瑞穂さんは「今年は海外へのバイイングができず、商品をセレクトするのが困難だった」と話した上で、「今ご協力いただいている企業の方には頭が上がらない」と出店できたことに感謝の気持ちを述べた。萩尾一穂さんは「リモート授業になって準備も遅れたことにより、出店が間に合うか何度も心が折れかけたが、徐々に出来上がっていくにつれて皆のモチベーションも上がっていった。コロナを言い訳にせず頑張っていきたい」と意気込む。
営業時間は11時~21時。12月20日まで。