焼き芋を使ったスイーツや料理を提供する「蜜香屋 BATATAS(ミッコウヤ バタータス)」(TEL 06-6110-5003)が8月19日、梅田の商業施設「エスト」(大阪市北区角田町)にオープンした。
滋賀県で、米ぬかやおからなどを使って土壌改良材を製造・販売していた石山陽介さんが、「食材そのもののおいしさを伝えたい」と2009(平成21)年、中崎町に焼き芋専門店「蜜香屋」をオープン。冬季限定の1.5坪の店から始め、2016(平成28)年、近隣に焼き芋を使ったスイーツを提供するカフェもオープンした。蜜香屋 BATATASでは、「焼き芋喫茶&焼き芋酒場」をコンセプトに、スイーツだけでなく、食事やアルコールなど、提供するメニューの幅を広げた。
使用するサツマイモは、鹿児島県の種子島をはじめ、京都府、茨城県、徳島県など10府県の提携農家と共同で、土作りからこだわって栽培したものを使う。品種は、旬を見極め、安納芋、紅はるか、シルクスイート、鳴門金時など約10品種を扱う。
店名のバタータスは、サツマイモが世界に伝わった3大ルートの一つである「バタータスルート」に由来。大航海時代に、ヨーロッパからアジアに伝来するまでに寄港した国の料理を、焼き芋を使ったアレンジを加えて提供する。2階建てで、店舗面積は約22坪。席数は、酒場をイメージした1階にカウンター=11席、「純喫茶」風の2階にテーブル=26席。
フードは、焼き芋(200グラム、440円~)をはじめ、7種類を用意。生地や具材にサツマイモを使った「ニコガレット」(1,200円~)、サツマイモが入ったターメリックライスに、辛味のあるタレがかかった鶏肉を載せたガパオライス「ハマノガパオ」(1,100円)は、隠し味に焼き芋から取った「芋蜜」の甘味を加える。そのほか、餡(あん)に豚肉とサツマイモを入れた水ギョーザ「珈琳餃子(カリンギョーザ)」(550円)などを用意。
スイーツは、キャラメリゼした輪切りの焼き芋を載せたプリンやフルーツを盛り付けたプリンアラモード「プリン・アイランド」(900円)、焼き芋にアイスクリームを載せた「おいもとアイス」(750円)の2種類。ドリンクは、クラフトビールを製造する「箕面ビール」(箕面市)と共同開発し、原料に焼き芋を使ったビール「バタータスエール」(750円)、台湾で生産され、甘い香りが特徴の「蜜香紅茶」(700円~)など約20種類を用意する。
営業時間は11時~22時。