テークアウトメニューを注文し、店内で飲食すると30分間、カレーを食べ放題できるサービスが6月10日、福島の肉料理店「pit master VAMOS(ピットマスターバモス)」(大阪市福島区福島8)で始まった。運営はO-ZONE(北区)。
新型コロナウイルスの影響で4月初旬より店舗営業を休業し、テークアウト・デリバリーに専念した同店。野菜を多く使い、米に麦を加えるなど、見た目も鮮やかで、健康にも気遣ったメニューを11種そろえ、多い日は1日350食を売り上げた。百貨店の催事で1日約2000個売り上げた、150グラムの肉を挟んだサンドイッチ「噂(うわさ)の肉ぱん」(1,000円)や赤身肉約120グラムが入った「Beef Steak BOX」(1,000円)、グリルした肉料理がのったサラダ3種(900円~)などを用意。
5月27日に店舗営業を再開し、店舗まで商品を取りに来るテークアウトの客に感謝の気持ちを伝えたいと同サービスを企画。11時~14時のランチタイム限定で、カレー食べ放題のサービスを展開する。カレーは、コースの締めの料理として提供しているメニューで、子どもも食べられるよう、牛スジや野菜を煮込み、甘めに仕上げている。
今後は、テークアウトやデリバリーの強化のため、7月中旬より約3週間、キッチンの拡充工事を予定。改装後も引き続き、同サービスは継続する。杉本昌隆社長は「コロナによる自粛の影響で、しんどかったのは店もお客さまも同じ」と言い、「『食』で生活の楽しみを提供できれば」と話す。
2016(平成28)年にオープンした同店は、アメリカの家庭で作られるバーベキュー料理をイメージし、スパイスを効かせた塊の肉を、ダッチオーブンやグリルで焼き上げて提供する。店名の「pit master」は英語で、バーベキューを料理する人を意味する。グランピングをイメージした内装で、「都会にいながらキャンプ気分」を味わうことができ、平日は主に近隣の会社員が、休日は子ども連れのファミリー客でにぎわうという。
営業時間は11時~14時、17時~23時30分。