プリン専門店「兎(うさぎ)の杜」(大阪市北区中崎3)が4月5日、中崎町にオープンした。
店長の猿木勇作さんが20歳くらいの頃、母親を真似て作ったプリンが友人に好評で、独学でプリン作りを始めた。イタリアンレストランやケーキ店、カフェで洋菓子作りを学び、2017(平成29)年に「六花-Licca-(りっか)」の店名で、レンタルカフェや移動販売、イベントでプリン販売を開始。4月5日、中崎町に古民家を改装した店舗を構え、店名を「兎の杜」に変えた。現在はテークアウト専門店だが、6月にイートインスペースをオープン予定。
販売するプリンは、高知県の平飼いで育てた鶏の卵や北海道の牛乳、生クリームを使い、ガス火の湯せんで加熱するのがこだわり。オーブンに比べ少量しか作れず手間はかかるが、「卵の風味が濃く、口溶けが滑らかになる」と猿木さん。材料の配合、加熱時間やガス火の調整に試行錯誤したという。
全約20種類のメニューから、週替わりで4種類を販売する。プレーン味の「雪どけ」(330円)は、カラメルを少し苦めに仕上げる。真っ黒な色の「黒ゴマ」(430円)、石川県と京都府のほうじ茶をブレンドした香ばしい香りの「ほうじ茶」(380円)、キャラメルプリンの上に甘く煮詰めたリンゴをのせた「キャラメルアップル」(430円)のほか、ゴルゴンゾーラチーズやカルダモンというスパイスを使った変わり種プリンも。
猿木さんは「誰も食べたことのない新しいフレーバーのプリンを開発したい」と意気込む。
営業時間12時~19時(売り切れ次第閉店)。