グランフロント大阪(大阪市北区大深町)北館6階の飲食フロア「ウメキタフロア」で1月31日、「ミニ文楽」が上演された。
ナレッジシアターで3月27日に始まる「うめだ文楽」のPRを目的に企画した。来場した技芸員は、太夫(だゆう)の豊竹希太夫(のぞみだゆう)さん、三味線の鶴澤寛太郎さん、人形遣いの吉田簑紫郎(みのしろう)さん、吉田簑太郎(みのたろう)さん、桐竹勘介さん。
この日は、「うめだ文楽2019」(3月27日~29日)で上演する演目「義経千本桜」から、登場人物の佐藤忠信とキツネを、語りと三味線、人形で演じ、居合わせた客から拍手が送られた。
吉田簑紫郎(みのしろう)さんは「今回は初めてのダブルキャストに挑む。修業してきた100%の力を出し切ってお客さまに楽しんでもらいたい。舞台と客席の近さも本公演にはない魅力」と観覧を呼び掛ける。
文楽は、江戸時代に大阪で生まれた人形芝居。人形を動かす「人形遣い」、語り手である「太夫」、音楽を担当する「三味線」の三業から成り立ち、3人の人形遣いが義太夫節に合わせて背後から人形を操る。通常60歳以上の熟練技芸員が演じるが、同文楽は「若手技芸員の活躍の場となること」を目的に、20~40代の技芸員が演じる。2015(平成27)年から毎年開催し今年で6回目となる。