旧大阪中央郵便局跡の西梅田スクエアにある吉本興業運営の演芸場「よしもと西梅田劇場」「ポストよしもと」が8月に閉館する。中断していた跡地での高層ビル開発が再始動する。
「なんばグランド花月」(大阪市中央区)の改修工事に伴い、2017(平成29)年9月にオープンした西梅田劇場(700席)。2018(平成30)年3月には同館東側隣地に、次世代の才能を発掘する場と位置付けるポストよしもと(124席)がオープンした。
日本郵便(東京都千代田区)所有の旧大阪中央郵便局跡を暫定利用するかたちで運営されてきたが、1年間の契約更新を経て今年8月25日に契約満了を迎える。よしもと西梅田劇場は8月25日、ポストよしもとは8月24日にそれぞれ閉館する。
跡地(約8900平方メートル)と西側のJR西日本所有地(約4000平方メートル)には、日本郵便がオフィス、商業施設、劇場などを複合した高さ約190メートルの高層ビルを建設する。今月21日に「梅田3丁目計画(仮称)建設工事」として施工者を決める一般競争入札を公告。ビルの規模は、地下3階地上39階塔屋2階建て、延べ床面積約23万平方メートルで、2024年3月の完工を目指す。
初期構想では、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドに劇場の賃貸と運営委託を予定していたが2010(平成22)年5月に断念。同年に、リーマンショックの影響で事業自体が凍結されていた。