文房具を集めたイベント「文具の博覧会」が2月27日、阪急うめだ本店(大阪市北区角田町)9階祝祭広場で始まった。
今回で10回目となる同展は、毎回文房具好きの女性を中心に好評を得ている人気企画。今回は紙をメインに開催する。関西を中心とした約65の店・クリエーターが参加する。
目玉となるのは、「紙のレストラン」をイメージしたという、紙を選んで自分好みにアレンジが可能なコーナー「PAPERANT(ペーパラント)」。さまざまな色、素材の紙や和紙、洋紙などを扱う「ペーパマルシェ」で紙を購入し、似顔絵、オリジナルはんこ、西洋文字「カリグラフィー」で名前を書くなどのアレンジをするクリエーターがスタンバイしている「クリエーターキッチン」で選んだ紙を加工。最後に活版印刷や素材を選べるリングノート制作などが可能な「ペーパーファクトリー」で、オリジナルの名刺やカード、ノートに仕上げる工程を楽しめる。
同店バイヤーの文具・雑貨担当の駒村珠代さんは「料理のように紙を調理することを楽しめないかと思って考案した。お店やクリエーターを縦断して一つの作品を作るというのは、なかなか無い体験では」と話す。
そのほか、御朱印帳や紙のアクセサリー、一筆箋、ラッピングペーパーなど、紙にまつわる商品を販売するコーナーを設ける。開催初日は、買い物かごを手にさまざまな商品を手に取る女性の姿が多く見られた。
駒村さんは「学生時代に海外に行った際、カードのやりとりの文化が印象的で、日本にもっと紙の文化を根付かせたいと思い毎年開催している。今年は、自分だけの紙を使った『ものづくり』を楽しんでほしい」と話す。
開催時間は10時~20時(金曜・土曜は21時まで)。3月4日まで。