阪急うめだ本店(大阪市北区角田町)9階の阪急うめだギャラリーで11月28日、真珠ブランド「ミキモト」の真珠発明125周年を記念した展示会が始まった。
創業者の御木本幸吉さんは1983(昭和58)年に世界初の真珠養殖に成功したことで知られる。真珠発明から125周年を記念し、同ブランドの歴史を振り返るほか、高価な宝石や希少なネックレス、ティアラなど約40点を展示する。同社広報宣伝部の礒宣昭さんは「真珠発明125周年という記念の年においても、これだけのジュエリーが集まるのは珍しい」と話す。
宝飾品が映えるよう、黒色に統一した入り口付近のスペースでは、昭和時代のポスターと共にモデルが着用しているネックレス、1970年の大阪万博で販売した「太陽の塔」モチーフのペンダント、大正時代から現代にかけて製作されたティアラ5点などを展示する。1954年にハネムーンで来日した際にマリリン・モンローが夫のジョー・ディマジオからプレゼントされたというネックレスも紹介。直径約8.5~10ミリ、39個のアコヤ真珠が赤い革製のケースに収められている様子を見ることができる。
真珠をふんだんに使った高額な宝飾品約20点も展示する。中には7,000万円を超える物や、1937年のパリ万博に出品した帯留め「矢車」のレプリカも。会場奥の黄緑色に統一したスペースでは、高さ2メートルを超える巨大なフラワーアレンジメントを囲うようにソファを設け、展示品を見ながら休めるようにした。
オープニングセレモニーでは、モデルの森泉さんが2004年のパリでの社交界デビューで着用するために特別に作成したという、真ん中にハートが描かれた真珠のチョーカーを身に着け、黒いドレス姿で登場。森さんは「作った職人さんの思いを感じた」と興奮した様子を見せた。同ブランドを日頃から愛用しているという森さんは「デザインが古くならないのがすてき。おばあちゃんになっても身に着けたい」と話す。
開催時間は10時~20時(金曜・土曜は21時、最終日は18時まで)。入場無料。12月10日まで。