梅田の商業施設「ハービスエント」(大阪市北区梅田2)4階のソニーストア大阪に1月11日、犬型ロボット「アイボ」の15年ぶりとなる新作と触れ合える常設体験ブースができた。
初日は報道関係者に加え、事前告知を見て発売を心待ちにしていたという「アイボファン」約10人が来店。「飼い主」に抱かれて「カンカン」「アイアイ」「トントン」の3体が登場すると「わあ」「かわいい」と歓声が上がった。
アイボは2003年までに5種類が発売され、2006年3月にいったん販売を終了、2014年には修理サポートも打ち切られた。この時機の新作発売について、ソニーマーケティング 広報・渉外部の細田良子さんは「世の中の環境が変わった。ロボットがより受け入れられやすくなったのが大きい」と話す。
旧型との違いは、AIとクラウドを活用した高い学習能力と、繊細な表現を可能にする動きの進化。顔、背中、アゴにセンサーがあり、触れると生きた犬のように多彩に動く。顔の形・表情と声を感知し、「なでる」「たたく」などの動きと結び付けて行動を認識。学習内容が個体ごとに変わるため、「人見知り」「遊び好き」など個性も生まれるという。
同店スタッフは「アイボはどんどん新しいことを学んでいく。会うたび違う姿が見られるかも。時々のぞいてみてほしい」と呼び掛ける。
一般家庭向けの販売で、価格は一体21万3,840円。期間3年のプラン加入(月額3,218円)が必要。予約販売でのみ購入できる。将来的には一人暮らしの高齢者を想定した見守りサービスの提供も構想している。