梅田・お初天神の老舗ビアホール「ニューミュンヘン本店」(大阪市北区曽根崎2)が1月11日に休業する。
休業理由について、同店担当者は「老朽化した建物を改修するため。休業中に建物を補強する」と話す。ただ「本店の営業再開は未定」とも説明。代替店として1月20日、JR大阪駅の商業施設「ルクア」地下1階に「キュッヒェ ニューミュンヘン」をオープンする。3月1日にはお初天神通りに「ニューミュンヘン曽根崎」店もオープン予定。
ニューミュンヘンは、1958(昭和33)年6月、お初天神通りの同地に創業し、ドイツ風の本格的ビアホールとして人気を集めた。約60年の歴史がある本店は席数430席。1000リットルの生ビールタンクや、希少な横型スライド式ビールコックを今も使う。
名物料理は骨付きの「鶏の唐揚げ」。ビールのつまみといえば乾物だった時代から、ビールに合う料理として提供してきた。
難波千日前や心斎橋、神戸などへも出店し、現在はビアレストラン業態を10店営業中。ビアホールのパイオニア的存在として「東の銀座ライオン、西のニューミュンヘン」と並び称されることもある。