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大阪・大淀中にモロッコ料理店「ル・マラケシュ」 タジン鍋を提供

ジャズーリ ムスタファさん・陽子さん夫妻

ジャズーリ ムスタファさん・陽子さん夫妻

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 大阪・大淀中に9月27日、モロッコ料理専門店「ル・マラケシュ」(大阪市北区大淀中1)がオープンした。

一推し料理の「牛ミンチのタジン」

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 ジャズーリ ムスタファさん・陽子さん夫妻が営む大阪で唯一のモロッコ料理専門店。モロッコ料理はフタの頭がとんがったタジン鍋で知られ、塩レモンやサフランで整えた柔らかい味付けが特徴。

 牛ひき肉の団子をトマトソースで煮込み、卵を落とした「牛ミンチのタジン」(2~3人分、2,650円)が自慢の一品。さまざまな香辛料を使うが辛さはなく、家庭的で優しい味がするという。「日本人の方が辛いもの好き。頼まれて香辛料を追加することも」とムスタファさん。モロッコ産「カサブランカビール」やチュニジア産ワインなども提供する。

 照度を抑えた店内は階段、壁面、天井ランプ、皿の柄までアラベスクで装飾され、プロカメラマンに頼んだというモロッコの風景写真もそこここに飾られている。

 モロッコでホテルの料理人やツアーガイドをしていたベルベル人のムスタファさんは、陽子さんとの結婚を機に来日。言葉に苦労しながら新聞配達から始め、さまざまな職業を経験した。その間も好きな料理で店を持ちたいという思いはずっとあったという。

 「いろんな職業を転々としてきた夫に拠点を持たせてやりたかった」と陽子さん。子育てとの両立など不安もありつつ、最終的には開業を後押しした。物件に引かれたのも理由の一つ。スカイビルが一望できる開放的なテラスが屋上にあり「ここならモロッコを表現できる」と気持ちが固まったという。

 ムスタファさんは「大阪のモロッコ料理専門店はここしかない。珍しい地中海料理を食べにきてほしい」と呼び掛ける。

 当面は1階(約66平方メートル、約30席)のみで営業。希望すれば屋上テラスも利用できる。来年以降、2階でモロッコ雑貨を販売することも検討している。

 営業時間は11時~22時。日曜定休。

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