JR大阪駅北の「大阪弥生会館」跡（大阪市北区芝田2）にJR西日本が計画中の新ブランドホテル「ホテルヴィスキオ大阪 by グランヴィア」の開業日が2018年6月6日に決まった。運営はホテルグランヴィア大阪。

イタリアンキッチン「ヴェルデ カッサ」

　JR西日本ホテルグループの新ブランド1号店。最上位ブランド「グランヴィア」と、ビジネスマンの利用が多い「ヴィアイン」の中間に当たる「宿泊主体型」に位置付ける。宿泊料は2万720円～5万6,760円。

　梅田エリアの活発な開発状況や好調なインバウンド動向を背景に、ビジネス利用や国内外のレジャー層を主なターゲットにする。客室数は400室（シングル79室、ツイン224室、ダブル97室）。最大宿泊人数は820人。ホテルグランヴィア大阪（客室数716室）とは宿泊予約や運営ノウハウの共有などで連携する。

　建物規模は、敷地面積約3200平方メートル、高さ約32メートル、鉄骨造8階建て、延べ床面積約1万4000平方メートル。外観は、水のうねりを表現したというアルミルーバーの組み合わせが特徴。玄関には樹木、内部には中庭を配し、ロビーには天窓を設ける。

　各フロアは、1階をエントランス、直営のイタリアンレストラン「ヴェルデ カッサ」（約150席）、「ドリップ エックス カフェ」、2～8階を客室で構成する。客室は16.6～41.4平方メートル。シングルからツイン、ダブルルームなど10タイプを用意する。ベッドはシモンズ社製を採用。外国人観光客を想定し、全客室の約8割を2人以上で利用するダブル・ツインタイプとした。

　朝食には「大阪＆イタリアン」をテーマにした独自メニューを提供する予定。イタリアンに大阪の「粉もん文化」を取り入れ、大豆粉や米粉を使ったピザ風「ピンサ」のほか、オリジナルの「大阪イタリアン串カツ」「大阪ガレット」「どて焼き風ボロネーゼ」「ペペロンチーノきつね」などを検討している。

　土地はJR西日本、建物はJR西日本不動産開発が所有。事業者はジェイアール西日本ホテル開発。設計・施工は竹中工務店が担当した。