南インドの家庭料理がメーンの食堂-元バックパッカーの夫婦が開店

「亜州食堂チョウク」のカウンター席。「アジアのカジュアルな食堂」がコンセプト

「亜州食堂チョウク」のカウンター席。「アジアのカジュアルな食堂」がコンセプト

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 JR新福島駅の近くに5月12日、「アジアのカジュアルな食堂」をコンセプトにした「亜州食堂チョウク」(大阪市福島区福島2、TEL 06-6453-0020)がオープンした。

 オーナーは、片倉昇さん・純子さん夫婦。渡航と帰国を繰り返しながらのバックパッカー歴は約15年で、90年代後半からは特に世界各地の食文化に興味を持ち、ヨーロッパ、中東、東南アジアを中心に巡った。「移動は主に陸路。国境や民族の境界線で食文化の違いや共通点を見つけるのが面白い」(昇さん)という。延べ5カ月「家庭料理や食習慣を学ぶために、インドのごく一般的な中流家庭」でのホームステイも2人で経験した。

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 片倉さん夫婦によると「日本でポピュラーなカレーは北インドのもの。小麦粉文化なので、粘度の高いカレーとナンで食べるが、米食文化中心の南インドは、ご飯になじみやすいようにさらっとしたカレー」だという。開店にあたり、国内のインド料理店にも可能な限り足を運んだ片倉さん夫婦は「(南インドのカレー店は)東京ではちらほら見かけるが、大阪ではまだほとんどない」と、希少性で差別化を図る。

 店舗面積は12坪で、席数は15席(カウンター9席)を設けた。マレーシアの食堂をイメージしたという店内は、パステルカラーを用い、機能面では「香港のキッチンを参考にした」(昇さん)。店名の「チョウク」はヒンディー語で「交差点」「広場」を意味する。「マレー系、インド系、中華系の民族が暮らすマレーシアのように、いろいろな食文化が集まった『アジアの食の交差点』」(同)という気持ちを込めた。

 ランチメニューのミールス(カレー定食)は、「ベジミールス(850円)」=サンバル(マスタードシードの効いたさらっとした野菜カレー)、ダル(豆カレー)、ポリヤル(季節の野菜のスパイス炒め)、バナナのセットなど3種類で、ライスは通常の白米のほか、「ジャスミンライス(香り米)」が選べる(追加100円)。ジャスミンライスは「最高級品とされるタイ米の一種で、甘味が強くあっさりとしていて消化が良い」(純子さん)。

 「現地のように本物のバナナの葉に乗せて出したかった」(昇さん)が、調達の問題や衛生面から難しく悩んでいたところ、マレーシアで「バナナの葉の形をしたトレイ」を見つけ「ひと目でほれ込んだ」というこだわりの「皿」で提供する。「食べ方で分からないことがあればどんどん聞いてほしい。現地の人の食べ方もぜひ体験して」(同)と、現地風に手で食べると50円引きのサービスも行っている。

 「自分たちが気に入ったアジア各地の料理やドリンクを提供していきたい」と意欲をみせる片倉さん夫婦。「中には珍しいものもあるけれど、多くの人に好きになってもらいたい。出張や旅行などで現地の料理を体験したことのある人には『懐かしい』と思ってもらえれば」とも。

 営業時間は現在のところ、昼=11時~15時、夜=17時~19時半ごろ。

バナナの葉形のトレイで提供するランチミールス(関連画像)亜州食堂チョウク下北沢のバー「URAKITA」が2号店-本格インドカレーも提供(下北沢経済新聞)下北沢南口に南インド仕込みの本格スパイス料理専門店(下北沢経済新聞)