JR西日本(大阪市北区芝田2)は11月29日、寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」の運行を来年6月17日に始めると発表した。
2015年3月に終了した寝台特急「トワイライトエクスプレス」(大阪~札幌駅)は、1989年7月の運行開始から25年間で約110万人が利用した。
後継車両「瑞風」は、山陽・山陰エリアを走る10両編成の列車で、定員は34人。食堂車やバーカウンター付きのラウンジカーなどで構成する。1両を全て使うスイートにはバルコニーやバスタブ付き浴室も備える。
商品は、山陽・山陰の周遊(2泊3日)と、片道(1泊2日)の計5コース。京都や松江、出雲、宮島、瀬戸内海などの歴史、文化を体験できる。1人当たりの旅行代金は、ロイヤルツイン(2人利用)=27万~55万円、ロイヤルシングル(1人利用)=33万~67万円、ザ・スイート(2人利用)=75万~125万円。
JR西日本の来島達夫社長は「瑞風は、鉄道の旅の醍醐味(だいごみ)を感じられる全く新しい列車。より多くの人が気軽に鉄道の旅を楽しめるように、別に新たな長距離列車の検討も始めた。美しい日本を再発見する旅をぜひ楽しんでほしい」と話す。
第1期(来年6~9月出発分)の受け付けは12月5日~来年1月31日。ホームページと郵送で受け付け、申し込み多数の場合は抽選とする。全て旅行商品として販売する。