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大阪・中之島で巡回展「始皇帝と大兵馬俑」 歴史資料約120件を紹介

兵馬俑の実物10体を展示

兵馬俑の実物10体を展示

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 大阪・中之島の国立国際美術館(大阪市北区中之島4)で7月4日から、巡回展「始皇帝と大兵馬俑(だいへいばよう)」が開催されている。始皇帝と秦(しん)王朝にまつわる貴重な文物約120件を紹介する。

「将軍俑」は兵馬俑8000体中、約10体しかないという

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 紀元前221年に、中国初の統一王朝を立てた秦の始皇帝。陵墓近くにある「兵馬俑」(中国・陝西省)は、1974年に井戸を掘っていた農民により偶然発見された。出土したのは、陶製の兵士・軍馬像約8000体。ほぼ等身大で、表情、手の質感から、武器、馬具の細工に至るまで、動き出しそうなほど精巧に作られている。制作当初は全身に彩色されていたという。

 会場は、「第1章 秦王朝の軌跡」「第2章 始皇帝の実像」「第3章 始皇帝が夢見た『永遠の世界』」の3区画構成。目玉の兵馬俑は「第3章」にあり、約8000体中10体ほどしかない高さ195センチ、幅65センチの立像「将軍俑」や、「軍吏俑」「跪射俑(きしゃよう)」「騎兵俑」など、実物を10体展示する。実際の発掘現場のように兵馬俑坑を見下ろす感覚を味わったり、間近で1体ずつ鑑賞したりできる。

 秦の高度なインフラ技術を感じとれる陶製のL字形水道管や、秦が周辺の小国から巨大帝国へと勢力を拡大していく過程がわかる鐘や鼎(かなえ)、玉剣など、兵馬俑以外の出土品も見どころ。複製の人形約60体が並ぶコーナーでは、写真撮影も楽しめる。

 開館時間は10時~17時(金曜は19時まで)。月曜休館(7月18日、9月19日を除く)。入場料は一般=1,500円、大学生=1,200円、高校生=600円。10月2日まで。

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