阪神梅田本店(大阪市北区梅田1)8階で1月20日、恒例の「阪神の有名駅弁とうまいもんまつり」が始まった。
全国の個性豊かな駅弁が一堂に会する同イベント。毎年1月に開催されており、今年で16回目を迎える。北海道から鹿児島県まで、約260種の駅弁が買えるとあって人気が高く、開場を待ちわびる客約120人が開店前から店頭に列を作った。
今回は、駅弁愛好家、なかだえりさんが推薦する商品を前面に出して構成した。なかださんは日本中の駅弁を食べ歩く駅弁マニアで、駅弁イラスト集「駅弁女子 日本全国旅して食べて」の著者でもある。
なかださんお薦めの一つは、山陽本線・福山駅の「『瀬戸の恵み』かき弁当」(1,280円)。濃厚な広島カキを、瀬戸内レモンで爽やかにしめた商品で、塩レモンが全体にさっぱりとした味わいを感じさせ、ワインにも合うという。
肉好きには、佐賀県の佐世保線・武雄温泉駅から、駅内店舗「カイロ堂」の新作「佐賀牛赤身ステーキ&すき焼き弁当」(1,890円)を推薦。九州駅弁グランプリを受賞した名物「佐賀牛すき焼き弁当」を発展させ、すき焼きの上に自家製ダレで味付けした佐賀牛ステーキを載せた。
魚介好き向けには、九州新幹線・博多駅から初登場の「上等いか三昧(ざんまい)」(1,200円)を挙げる。14種類のイカ料理が1箱に詰まった彩り豊かな弁当で、蒸しイカシューマイ、揚げイカシューマイ、「いかん子ウインナー」など、さまざまに味わうことができる。
開店と同時に来場した東大阪市の年配女性は「テレビで見た「『瀬戸の恵み』かき弁当」が目当て。すごい人出だが、頼まれた分もあるので駅弁は全部で4個買って帰るつもり」と話していた。
作りたてを食べられる「実演駅弁」もあるほか、産地から直送する「輸送駅弁」も販売している。今月26日まで。