JR西日本SC開発（大阪市北区梅田3）は3月31日、大阪ステーションシティのノースゲートビルディング西館の商業施設「ルクア イーレ」が4月2日に開業するのを前に内覧会を行った。既存のルクアと合わせて初年度に売上高770億円、来場者数7000万人を目指す。

独特の雰囲気を持つ2階の「ワールド ザッカ マルシェ」

　ルクア イーレは専門店150店と8つの「isetan」ショップで構成。全国初が28店、西日本初が33店、関西初が10店、大阪初が11店、梅田初が22店出店する。施設規模は地下2階地上10階建てで、店舗面積は約3万3000平方メートル。既存のルクアと合わせた「LUCUA osaka」としての規模は店舗数360店、店舗面積約5万3000平方メートルで、駅型商業施設では国内最大級となる。

　2階メーンエントランスには、左右に青山フラワーマーケットとコラボした「スターバックスコーヒー アトリウムガーデン」や、チョコレート・カフェの「マックスブレナー チョコレートバー」などの親しみやすい飲食テナントを配置。入りやすい雰囲気を演出し、そこからさらにフロア中央の「ザッカ マルシェ」や、奥にあるもう一つの「スターバックスコーヒー グランマルシェ」、地下1階の「サラベス」、6階の「フォーエバー21」などといった専門店へ誘導する仕掛けになっている。

　同所では2011年5月にJR大阪三越伊勢丹が開業したが、業績不振から全く別の商業施設に改編することになった。ジェイアール西日本伊勢丹の瀬良知也社長は「伊勢丹の8つの店が存在感や独自性を発揮しながら、この館の魅力に貢献していくという新しいビジネスモデル」と説明。

　JR西日本SC開発の山口正人社長は「世界観を大事にして独自性を持った店が多い。それらが寄り集まって、見たことのない交わりを生んでいるところを見てもらいたい」と話した。

　営業時間は、地下2階～地上9階＝10時～21時、地下2階のバルチカ＝11時～24時、10階のダイニング＝11時～23時。