グランフロント大阪・うめきた広場内「うめきたSHIPホール」(大阪市北区大深町)で5月11日、作家・和田竜(りょう)さんと江弘毅さんのトークイベント「『アホ』はほんまの褒め言葉~『村上海賊の娘』と戦った大阪人~」が開催される。主催は紀伊國屋書店。
4月8日に発表された第11回本屋大賞での和田竜さんの「村上海賊の娘」大賞受賞と、同26日の紀伊國屋書店グランフロント大阪店の開店1周年を記念して開く同イベント。大阪や泉州の魅力を伝えるトークを展開する。
和田さんは1969(昭和44)年大阪生まれ。2007年に発表した小説家デビュー作「のぼうの城」は累計200万部を突破するベストセラーになり、野村萬斎さん主演で映画化もされた。本屋大賞受賞作「村上海賊の娘」は戦国時代の木津川合戦を舞台に、瀬戸内海の村上海賊と泉州の海賊の死闘を描くストーリーで、泉州弁もふんだんに使われている。
対談相手の江さんは、1958(同33)年岸和田生まれの岸和田育ち。雑誌「ミーツ・リージョナル」の創刊から12年にわたり編集長を務め、現在は編集集団「140B」編集責任者。今年3月には、桶狭間の合戦と同年に創業した京都の刀鍛冶「有次」と泉州・堺の鍛冶職人の関係を取材した「有次と包丁」を出版した。「江さんは岸和田の出身でだんじり祭にも長く関わってこられた。泉州人を代表するにふさわしい人選と自負している」と同店の星真一店長。
「本屋大賞受賞作家と大阪の街を代表する文化人の豪華な対談。ぜひこの機会をお見逃しなく、ご参加いただきたい」と呼び掛ける。
開催時間は14時~16時(予定)。入場料は1,500円。定員180人。チケットはグランフロント大阪店の店頭で販売。当日はトーク終了後、「村上海賊の娘」「有次と包丁」の持参者、購入者を対象にしたサイン会も予定する。