新梅田シティ(大阪市北区大淀中、TEL 06-6440-3999)南側に位置する「中自然の森」で6月14日より、ゲンジボタルが放流されている。
直径70メートル、面積3800平方メートルの滝とせせらぎに囲まれた森に、約50種2100本の樹木を植える「中自然の森」。昼間はさまざまな鳥、昆虫が見られ、夜はカエルの鳴き声が響く森で、ホタルが幻想的な光を放っている。同所でのホタルの放流は今年で20回目を迎えた。
同所では産卵促進を目的に、毎年幼虫と成虫を放流。定期的な水質管理や餌となる水草やコケ、カワニナを入れるなど、ホタルが生育する環境を維持している。4月には幼虫を放流し、同所で羽化。ここ数年は、成虫を放流する前に新梅田シティ生まれのホタルも見られるようになった。
14日には、成虫約400匹を森内の「もみじ谷」に放流。ホタルのとまっている草を水辺の草の上におくと次々と動きだし、それぞれが森の中に飛び立っていった。今後は数回に分けて放流する予定で、今月23日ごろまで見られる。
「ホタルは曇りの日で25度ぐらいが一番活発に動く」といい、雨や風の強い日は葉の下などに隠れるため見ることができない。明るいと飛ばないため森の中の照明は普段より暗くし、空が暗くなる20時以降が見頃だという。「ホタルはデリケートなので連れて帰らずここで楽しんでほしい」と企画広報の高瀬奈々さん。
鑑賞時間は日没~22時。入場無料。