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ダイビル本館に商業ゾーン-7月開業、「ダイビルサロン1923」も

2月末に竣工したダイビル本館

2月末に竣工したダイビル本館

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 2月末に竣工した中之島のダイビル本館(大阪市北区中之島3)に7月6日、商業ゾーンが開業する。

中央玄関の「鷲と少女の像」

 1923(大正12)年創業のダイビル(旧称=大阪ビルヂング)が2年後の1925(大正14)年に竣工した旧ダイビル本館(旧称=大阪ビルヂング本館)。ネオロマネスク様式の大規模オフィスビルで、設計監督の渡辺節、製図主任の村野藤吾、構造設計の内藤多仲など、近代日本の名建築を残した建築家が携わったビルとして保存を求める声も多く上がったが、建物の老朽化による耐震性の問題などから建て替えが決定し、2011年2月に新ビルの建築に着工した。

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 建て替えにあたり、ビル保存の要望が多かったことから当初のデザインから変更し、低層部を旧ビルの意匠を復元し再現。旧ビルのレンガは解体時に約18万個を手作業で取り外し、新ビルの壁面に再利用。中央玄関上にシンボルとしてあった石彫刻「鷲(ワシ)と少女の像」や石柱、正面エントランスの床面タイル、真ちゅう製ポスト、2階の手すりなども解体時に取り外して再利用し、旧ビルの歴史を感じさせる建物とした。

 新ビルには、「昼はオフィス街で人が多いが夜は静かな中之島エリアを変えていきたい、水と緑に囲まれた気持ちのいいエリアに足を運んでもらいたい」(大阪営業開発部の砂澤耕平さん)と、『大人がわざわざ来たくなるような』商業ゾーンを1階・2階で構成。1階には、本町の人気パン店「フール・ドゥ・アッシュ」の本店が移転し「パリ-アッシュ」に名称を変え出店。サローネグループの関西初のリストランテ「クイントカント」や、バイエルン王室御用達のカフェ・ショップ「ダルマイヤー」、ワイン専門店「ワインストア ワッシーズ中之島店」、同店が手掛けるレストラン「ワッシーズキッチン スープル29」、スパニッシュバル「ドノスティア」が出店する。

 2階には、韓国料理「チャンチ寝屋川本店」が移転オープンし、日本人シェフによるパリの人気ビストロを逆輸入した「デュマ」、空堀商店街の人気カレー店「旧ヤム邸」の2号店、ステーショナリー、雑貨、家具の「スタイル・ディー」、ローソンが並ぶ。「中之島エリアや建物など、キタやミナミにはないゾーンに興味を持っていただいたテナントが集まった」と砂澤さん。

 1階には、今年創立90周年を迎えるにあたり「ダイビルサロン1923」を設置。旧ビル8階西側部分にあった在館者のための社交場「大ビル倶楽部」の雰囲気を再現したもので、ダイビルや中之島の歴史や沿革を紹介する大型タッチパネル「ダイビルアーカイブス」を設置し、旧ビルの装飾品や調度品を展示。待ち合わせや休憩スペースとして、一般来館者も利用することができるという。

 5階~22階はオフィスゾーンとなり、大林組大阪本店など約8割が入居済み。ビル西側には緑豊かな広場「中之島 四季の丘」を配し、建物北側にはテラス席を併設する。

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