阪急うめだ本店(大阪市北区角田町、TEL 06-6361-1381)10階「うめだスーク」に5月1日、手作り品専門ウェブサイト「iichi(いいち)」のリアルショップが期間限定オープンした。
2005年ごろから「Etsy」などの手作り品専門サイトの人気がアメリカで高まり、日本でも同様のウェブサイトが誕生する中、博報堂DYホールディングスが社内ベンチャーとして2011年7月に始めた手仕事ギャラリー&マーケット「iichi」。作家は無料で登録して制作活動の紹介や作品販売ができ、買い手は作家にメッセージを送信するなど直接話を聞いた上で商品を購入できる。日本ならではのサイト作りを目指し、草木染や器、大島つむぎのリメークなど、和物のジャンルも多く扱い、英語版では海外に向けて情報発信や作品販売もできるようにした。登録作家は約5000人、出品作品は約5万点、月間約20万人が同サイトを訪問している。
関西初のリアルショップには、さまざまなカテゴリーの34人の作家作品を集め、マルシェ風に販売。「関西での開催は初めてで、色味が鮮やかなアイテムや関西在住の作家作品を集めた」(プロデューサーの松岡典子さん)といい、多くの作品が同店のために新たに作られたものだという。アイテムは、バッグやポーチ、アクセサリー、子ども服、器など幅広く、「若い人から年配の方まで、いろんな人に楽しんでいただける品ぞろえにした」。店舗には作家も訪れ、作品へのこだわりなども直接聞けるという。
販売商品は、天然素材と天然染料で作る「テキスタイル長尾」のバッグや、手染め素材を用いた「booworks」のポーチ、奈良「いにま陶房」の器、粉引きの器を中心に作陶する「hana+」の器、銘仙やつむぎ着物をリメークした「工房 にしがき」のスカートなど。
松岡さんは「子育てが落ち着いて陶芸を再開したお母さんや子どもの服をたくさん縫っている間にどんどんうまくなってきたお母さんたちも登録している。趣味を手仕事にする場を提供するためにも、多くの人に『iichi』を知ってもらいたい」と来場を呼び掛ける。
営業時間は10時~20時(金曜・土曜=21時まで、最終日は17時まで)。今月7日まで。