2月16日~24日に開催される「第7回天満天神梅酒大会」を目前に控えた15日、会場となる大阪天満宮(大阪市北区天神橋2)で同大会の成功を祈願する開催奉告祭が執り行われた。
梅に縁のある菅原道真を祭る大阪天満宮で、地域活性化と梅酒市場の拡大を目指して開かれる同イベント。全国の蔵元から自慢の梅酒が集められ、一般参加者の投票と専門有識者のブラインドテイスティングにより、優勝銘柄に「天下御免」の称号を授与する。運営は大学生らボランティアスタッフが行い、今年は160人のボランティアスタッフが参加。
大会の認知度は年々上がり、昨年は2~3時間の入場待ちができる日もあったが、今年は大阪天満宮の協力で会場を拡大したり日時指定のファストパスを発行したりするなど、混雑緩和の対策にも取り組む。大会期間中は周辺の飲食店にも人が流れるなど、地域活性の効果も見せている。
今年は梅酒308銘柄、リキュール165銘柄が出品。参加者は700円のチケット購入で制限時間内は自由に試飲でき、1人5銘柄に投票できる。女性や主婦など普段お酒にあまり接しない人や、飲食店経営で仕入れの参考にする人、商品企画の参考にする蔵元の人など、「それぞれの立場で楽しんでいるよう」と実行委員長の上田久雄さん。会場では試飲のほか販売も行い、天神橋筋商店街の店主らが街路樹として植えた梅の実で作った「天満梅酒」も会場限定で販売する。
今年の梅酒やリキュールは「90ミリリットルの小瓶の商品やゼリー状のもの、炭酸が入ったものなどバラエティー豊か。特産果汁を使ったものなど、それぞれの地域や蔵元の特徴が出ている」と上田さん。多彩な商品の背景には「若い世代のアルコール離れ」があるといい、「アルコールを飲むきっかけとなるような商品作りがされているのでは」と話す。期間中1万5000人の来場を見込む。
開催時間は10時~16時。今月24日まで。結果発表と授賞式は3月9日に行われる。