「OZCギャラリー」(大阪市北区鶴野町1、大阪造形センター3階)で1月6日、役者やミュージシャンらから届いた年賀状を展示する「音楽と演劇の年賀状展」が始まった。
主催するのはグラフィックデザイナーの山口良太さん。演劇や音楽が好きで役者やミュージシャン、現場スタッフにも知り合いが多く、「年賀状からにじみ出る人となりを見てみたい」と同展を企画した。今年で3回目を迎える。
会場にはこたつを置き、その上には天井から年賀状をつるし展示。知人やこれまでにも同展で展示した人のものも多いが、山口さんが気になっている人に「年賀状を出してほしい」と依頼して送ってもらったものもあるという。「依頼した人の9割ぐらいは出してくれた。あとの1割は喪中とか…」と山口さん。
ヘビ年にちなみ渦を巻いたような年賀状や親子共作のもの、女優のブロマイド風のものなど約150通を展示。「このために気合を入れて書いてくれている人もいれば、『結婚しました』『子どもが生まれました』など普通の年賀状もあり面白い」といい、「何回か展示させていただいている人はプレッシャーなのか、年々豪華な年賀状を送ってくれる」と見どころを話す。こたつに一度入るとなかなか出られないのか長居する人も多く、「入場無料なので、一度買い物に行って休憩しに戻ってくる人もいる」という。
今月12日には、京都のボードゲーム会社・タンサンファブリークが製作した、アドリブで札を読む漫画かるた「ヒットマンガ」を使った「お正月だよ!大マンガかるた大会」を開催。14日には、CDジャケットのイラストレーションなどで活躍する小田島等さんと干支を描く親子絵描き教室や、大道芸的音楽カルテット「みにまむす」の投げ銭ライブ、20日には、コメディー劇団「隕石トースター」のこたつを舞台にした二人芝居を予定する。絵描き教室以外のイベントは「気軽に来てほしい」と、予約不要、投げ銭制のイベントにした。
山口さんは「変わった年賀状もあるが普通のものもあり、筆跡などそれぞれで普通の年賀状でも面白いという意見も多い。普段出している年賀状の面白さが見えると思うので、それを楽しんでもらえたら」と話す。今月28日からは、埼玉県川口市内のギャラリー「senkiya」へも巡回する。2月11日まで。
開場時間は13時~20時。入場無料。今月20日まで。