「OSAKA光のルネサンス2012」のプレビュー期間が12月1日に始まり、大阪市役所(大阪市北区中之島1)壁面に新デザインのイルミネーションが点灯した。
水都大阪のシンボル・中之島を舞台に光と水の調和を楽しむプログラムを展開する「OSAKA光のルネサンス」。昨年は329万人が来場しにぎわいを見せた。10年目を迎える今年からは府市統合事業として「御堂筋イルミネーション」と一体になり、今月14日からデザインを一新してさまざまなプログラムを展開する。
1日に点灯した市役所壁面の「シャイニングゲート」は、市庁舎3階~7階部分に高さ・幅18メートルのイルミネーションを施したもの。今年の演出テーマ「Over the Shining Water-輝く水のかなたに-」の世界へといざなうゲートとし、川の流れが海に合流し水の結晶が大気に蒸発して虹ができる様子を表現した。
市役所南側の「みおつくしプロムナード」には、150メートルの直線に植えた35本のケヤキをブルーとグリーンのイルミネーションで彩る新デザインの「シャイニングオアシス」が登場。14日からは10分に1回、イルミショーを実施する。市役所正面玄関前にはやしきたかじんさんが理事を務める「OSAKAあかるクラブ」のツリーや、昨年、御堂筋イルミネーションで好評だったハートのオブジェ「イルミハート」を設置した。今年もイルミネーションにはLEDを使用し、電源車で発電するなど家庭の電力供給に負担がないよう配慮した。
1日に行われた点灯式には今年のテーマにちなみ、シンクロナイズドスイミングで活躍したシドニー、アテネオリンピック銀メダリスト・巽樹里さんがゲストで登場。大阪出身で18年間市内のシンクロクラブに通っていた巽さんは、「現役時代は練習ばかりでなかなか見にくることができなかった。今年は2人の子どもも一緒に家族で見に来たい」などと話した。同イベント実行委員会委員長の井上泰明さんは「10回目を迎える今年はキタやミナミの7つの光の祭典と連携し、オール大阪で取り組んでいきたい。安全、安心、平和の源として光を発信し、大阪ならではのきれいな景観を生み出し世界に誇れる大阪にしていきたい」と意気込む。
市役所1階正面玄関ホールには、フジオフードシステムが展開するタルト専門店「デリス デュ パレ」が手掛ける「中之島おもてなしカフェ」がオープン。64席を設け、「チーズタルト」「チョコレートタルト」(各756円)など5種のタルトと、同店限定のマカダミアンナッツフレーバーの「コナブレンドコーヒー」(630円)などを提供する。営業時間は12時~22時(土曜・日曜・祝日は16時~)。
点灯時間は17時~22時。今月25日まで。