
NU茶屋町(大阪市北区茶屋町)1階コリドールに8月29日、36人の「ゴッホ」が出現した。
ハウステンボス美術館(長崎県佐世保市)で7月29日より開催されているオランダの画家・フィンセント・ファン・ゴッホの作品を展示する「幻のゴッホ展-パリ時代のゴッホ、空白の2年間- Van Gogh in Paris : New Perspectives」のPRを目的とした同イベント。ゴッホ作品の最大所蔵数を誇るオランダ・ゴッホ美術館が改装のため一時閉館することに伴い、ハウステンボス美術館開館20周年記念企画展として開催が実現した。
同展では、ゴッホが33歳のころ移り住んだパリ時代の2年間にスポットを当て52作品を展示。うち36作品が日本初公開で、ゴッホが生涯に描いた自画像39点のうち8点も一挙公開する。これまでゴッホの自画像として展示されていた作品の中で、実際には弟のテオを描いたものだと判明した作品もあり、その作品も展示する。
同イベントでは日本初公開作品数にちなみ、ゴッホに扮(ふん)した36人が登場。麦わら帽と口ひげを付けた36人は同展をPRしながら茶屋町から淀屋橋まで練り歩き、淀屋橋から梅田までは地下鉄で移動。通行人らの注目を集めた。
同展の29日11時現在までの来場者は約3万人。10月28日まで。来年4月には京都市美術館、同5月には宮城県美術館、同7月には広島県立美術館への巡回を予定する。