梅田の「OZC GALLERY」(大阪市北区鶴野町1、大阪造形センター3階)で1月8日、ミュージシャンや役者から届いた年賀状を展示する「音楽と演劇の年賀状展」が始まった。
演劇や音楽が好きで知人も多いグラフィックデザイナーの山口良太さんが「この人たちと何かできたら」と企画した同展。ギャラリーを1月に借りることになったことから、「ミュージシャンや役者、演出家、スタッフたちの年賀状が見られたら面白いのでは」と昨年、1回目を開催した。昨年は同ギャラリーで1週間だけの開催だったが、要望があったため今年は埼玉、名古屋にも巡回する。
2回目となる今回は、山口さんの知人、知人を介して紹介してもらった人、昨年の同展で知り合った人など約150人から届いた山口さん宛ての年賀状を展示。「ものづくりをしている人ばかりなのでいろいろなアイデアがある。年賀状という同じフォーマットのものなので、その人っぽさが出るのが面白い」と山口さん。来場者は年賀状を展示している役者やミュージシャンのファンが多いが、「目当ての年賀状を探すときに他の面白い年賀状も見つけている。来年の年賀状のヒントにしている人もいる」と話す。
今月14日には、埼玉会場となる「senkiya」が同ギャラリーでカフェを営業。イラストレーターが滞在し、年賀はがきに似顔絵を描くイベントを開く。似顔絵は500円。翌15日には、小正月ライブと題し、おかあさんといっしょ「ドコノコノキノコ」の作曲・演奏・コーラスを手掛ける「ザッハトルテ」のライブ、怪しくもポップな「劇団子供鉅人(こどもきょじん)」の新作上演、楽しいが哀愁のある歌を歌う「スコップとバケツバンド」のライブを行う。会場では、CDジャケットや書籍デザインを手掛ける小田島等さんが似顔絵を描く。ライブの入場料は2,000円(別途1ドリンク要)。チケットの予約方法はホームページで確認できる。
山口さんは「150枚も他人の年賀状を見る機会はないと思う。こたつでかるたでもしながらゆっくり楽しんでもらいたい」と話す。
開催時間は13時~20時(15日=10時~14時、21日=13時~19時)。入場無料。今月21日まで。