HEP FIVE(大阪市北区角田町)前に11月18日、フランスのマルチデザインユニットM/M(Paris)が手掛けたクリスマスツリーが登場した。
マティアス・オグスティニアックさんとミカエル・アムザラグさん
1992年、マティアス・オグスティニアックさんとミカエル・アムザラグさんにより発足したM/M(Paris)。マドンナのアルバムカバーやビョークのミュージックビデオ、ヴォーグ パリのデザイン、ファッションブランドとの仕事など、幅広く世界で活躍する。
過去、東京に来た際「日本にはグラフィックオブジェがたくさんある。ランドスケープが複雑に絡み合っていて引きつけられる」との印象を持ったというマティアスさん。来阪は初めだが、「大阪は水の街」と作品に水を使い表現した。
マティアスさんは「ツリーは上から光が降りてくるものだが、下から上がってくる力を合わせ、被災して困っている人に元気を与えるようなオブジェを作った」といい、「地球の裏側から突き抜けてきて、大阪の大地から生まれる希望の光の泉を表現した」と話す。「エネルギーで突き上がった」と、フランスのホテルで採用されているシャンデリアも地面から生えてきたように水面から逆さに立てた。
ツリー本体は、アルファベットを組み合わせて「TREE」の文字になるように作り、中央上のシンボルは「震災を見て日本を元気づけたい、日本が好きなので頑張ってほしい」と考えた。「クリスマスは1年の間にあったことを振り返る時期。被災した人には楽になってほしい」との思いも込める。
若者が集まる場所に設置したオブジェ。「若い人たちに楽しんでもらって、将来についてもいろいろ考えてもらいたい」とメッセージを送る。
展示は12月25日まで。