未公開のヨーロッパ映画を初上映する「ヨーロッパ最新映画初上映」をメーンイベントに据える「第18回大阪ヨーロッパ映画祭」が11月3日に始まり、約1カ月間、梅田周辺で関連イベントが開催される。
関連イベントも含め、昨年は6万人超を動員した同イベント。今年も多彩なプログラムを展開する。
今月18日~23日に開催される「ヨーロッパ最新映画初上映」では、18日のオープニングで「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」を上映。2009年に他界したドイツの天才振り付け家・ピナ・バウシュの作品をヴィム・ヴェンダース監督が3Dで撮ったダンス作品で、アート系の3D作品は世界初。会場は梅田ブルク7(大阪市北区梅田1、イーマビル7階)。今月9日~23日には、イーマ1階多目的ギャラリースペース「ディーバ」で、同作品の上映を記念した写真展も行われる。
19日~23日は、ホテルエルセラーン大阪(堂島1)のホールやバンケットを会場に約30作品を上映。ヨーロッパで大ヒットを記録したドリス・ドリエ監督の「ヘアドレッサー(仮題)」、ハリウッド俳優が出演するサスペンスコメディー「アイルランドの事件簿(仮題)」など、日本で公開予定のない話題作を上映する。19日・20日・23日には、子どもたちが遊びながら映画の仕組みを体感できるプログラムを用意。「お父さま、お母さまに、子どもを預けて優雅に鑑賞していただけるようにした」(広報の新美摩衣さん)。
同会場では、大阪・ミラノ姉妹都市提携30周年、イタリア統一150周年を記念し、ミラノに関する作品も特集。無声短編映画にイ・ソリスティ・ロンバルティ楽団所属のデュオが生演奏を合わせる世界初公演も予定。22日には、食文化、石油製品、電気エネルギー、原発などをテーマにする映画を上映する環境特集も。日欧の専門家を招聘(しょうへい)したシンポジウムも開く。
「ヨーロッパの『今』を堪能していただけるイベント盛りだくさんの映画祭が開幕。ぜひご家族連れでお越しください」と新美さん。上映スケジュール、チケット情報は、公式ホームページで確認できる。