毎年ゴールデンウイーク中に中之島公園一帯で開催される「中之島まつり」のプレイベントが4月16日、中之島公園水上劇場(大阪市北区中之島1)で行われる。
1973(昭和48)年に1回目が開催された中之島まつり。大阪市庁舎、大阪府立図書館、大阪市中央公会堂などが並ぶエリアの建造物を取り壊し、高層ビルの市庁舎を建てる「中之島東部地区再開発構想」が1971(昭和46)年に発表されたが建築家らがこれに反対。景観保存を目指し、貴重な景観を再認識してもらおうと市民自らが企画し運営する「中之島まつり」が始まった。その結果、1974(昭和49)年に、日本銀行の外観保存、大阪府立図書館の重要文化財指定、1988(昭和63)年には大阪市中央公会堂の永久保存・重要文化財指定が決定した。
今年は40回目を迎えるにあたりプレイベントを開催。同まつり名物の手作り大型遊具の新作が本番を前に初登場する。今年製作された「でんしゃでゴーランドくるくる6」は、全長8メートルの人力メリーゴーラウンド。ビスやボルト以外は全て木製の板や角材を使い、構想や設計を含め実行委員会スタッフ4人が3カ月を費やし製作した。運転には6人が必要で、乗車人数は最大12人。大人も乗ることができる。
同遊具は5月3日~5日の「第40回中之島まつり」にも登場。プレイベントと中之島まつり会場では東日本大震災被災者への義援金を受け付け、日本赤十字社を通して寄付する。
プレイベントの開催時間は14時~15時。乗車無料。