日本赤十字社は5月14日、グランキューブ大阪（大阪市北区中之島）でライブイベント「LOVE in Action Meeting」を開き、若年層の献血率が著しく低下している現状を踏まえ、無料招待した10～30代が中心の2,000人に献血の重要性を訴えた。

はるな愛さんのステージ

　昨年10月より開始した、若者への献血啓発事業「LOVE in Action プロジェクト」の集大成となる同イベントには、プロジェクトリーダーでもあるラジオDJ山本シュウさんの呼び掛けに賛同したミュージシャンやモデル、お笑いタレントらが出演した。

　ステージには、山本さんが全国のラジオ局や学園祭などを訪れた際に出会った砂川恵理歌さん（沖縄県）、ひいらぎ（北海道）などのご当地ミュージシャンや、「はたちの献血キャンペーン」CMソングを歌うMetisさんらが登場したほか、タレントのはるな愛さんもパフォーマンスを披露した。

　来場者と同じ目線で献血を考える「ギャルトーク」コーナーでは、昨年末に同プロジェクトへの参加を宣言したギャルモデルの板橋留美さん、ひー坊さん、Lie（ライ）さんらが登場し、日本の人口が減少しつつある背景や献血の現状などの知識を来場者とともに学んだ。

　はるな愛さん、漫才コンビのアメリカザリガニ、クライザー3世さんなどによるトークコーナー「献血サミット」ではるな愛さんは「7年前にハワイで胃腸から出血し命が危ないとき輸血を受け助かった。輸血のおかげでステージに立つ夢がかない、ニューハーフ世界一にもなれた」と自身の経験を披露した。

　献血に関するクイズも出題され、大阪府赤十字血液センターの中埜粛（なかのすすむ）所長は「このライブが、人の役に立ちたいと思う人たちにとって行動を起こすきっかけになれば」と期待を寄せた。