HEP HALL(大阪市北区角田町、HEP FIVE8階)で5月7日、ファッションを通じて関西にフェアトレードを広めようと学生らが企画した「フェアトレードファッションショー」が開催された。主催は同志社大学、立命館大学、関西学院大学のボランティアサークルが構成する学生団体「関西School of Fair Trade」。
同団体の代表で同志社大学4回生の石井真希さんが、昨年11月にフェアトレードリーディングブランド「ピープル・ツリー」のワークショップに参加した際、関西では学生による同様の活動がないことを知り、ボランティア活動サークルのメンバーに呼び掛け企画を進めてきた。同志社大学の服飾サークルも協力し、当日のモデルやメーク、演出などもすべて学生スタッフが担当した。
ショーで着用した洋服は、イギリスの女優エマ・ワトソンさんとピープル・ツリーとのコラボレーションで生まれたブランド「People Tree , Love from Emma」のもの。オーガニックコットンを使用した商品を中心に披露したほか、スライド映像で海外の貧困地域の現状やピープル・ツリーの活動も紹介した。
入場料の一部は、貧困地域で家を建設するボランティア活動を行う国際NGO団体ハビタット・フォー・ヒューマニティーに寄付し、ロビーの物販コーナーではフィリピンのゴミ山で生活する女性が作った「SALTタオル」(大=450円、小=350円)、親を亡くしたカンボジアの子どもらが作った「カンボジアミサンガ(クサエダイ)」(300円~)などのフェアトレード商品も販売した。
当日の総来場者数は332人で、目標の200人を大きく上回った。石井さんは「ホールを借りてのイベントは初めてで緊張したが、大きなハプニングもなく終わったので良かった。好きでやっていることなので大変ではなかった」と振り返った。「サークル活動は長期休みに海外でのボランティア活動が中心」という石井さんは「日本にいてもできることもあることを多くの人に知ってもらいたい」と意欲をみせる。