天六商店街振興組合（大阪市北区天神橋6）は1月1日より、天神橋筋かいわいを紹介する携帯型地域情報マップ「天六ワールド」を販売している。

マップの一部

　天六ワールドは2000年に第1版を発行。昨年11月に「大阪市立住まい情報センター」設立10周年とアーケードのリニューアル10周年を迎えたことを機に第2版の制作に取り組んだ。掲載エリアは「地域全体を盛り上げたい」という思いから、天六商店街だけはなく「天神橋6」交差点から半径約1キロ範囲の天七、天満市場周辺、扇町、中崎町あたりまでを紹介している。

　第2版では、エリアの特徴である「多国籍・多様性」を明確に表現しようと飲食店情報に特化。中国料理、韓国料理、イタリアン、フレンチのほかにもベトナム料理、メキシコ料理、ネパール料理、ハワイアンカフェなどが点在し、その中で65店舗を取材・掲載している。それ以外の店舗もマップ上にイラストとともに表記する。

　街づくりについて、同組合理事長の吉村孝司さんは「天六だけではなく、面で表現して街のブランド化を図っている。街のブランド化には『匂い』が大切。歴史が古いのでストックが多く匂いが消えていないが、その匂いを今風に出して強調し情報を流すことで循環すると思う。かっこいい街づくりではなく、そういう街づくりができたら」と話す。

　「天六ワールド」の価格は300円。紀伊国屋書店梅田本店・本町店、同商店街内トーワブックス、大阪くらしの今昔館・ミュージアムショップ、天六ワールドホームページで販売中。同マップの事業収益は防犯対策、駐輪対策に充てられるという。