紀伊國屋書店は11月13日、阪急かっぱ横丁(阪急古書のまち、大阪市北区芝田1)内の映画関係書籍専門店「シネマシネマ」を改装し、バーゲンブック専門店「紀伊國屋書店 アウトレットブック by Kinokuniya」(TEL 06-6373-0749)に業態転換した。
バーゲンブックとは、発行してから6カ月以上を経過し出版社が再販契約(再販売価格維持契約)を解除し出荷した自由価格本のことで、倒産した出版社の書籍なども扱う。同店でも書籍の低価格化へのニーズが感じられると全国の店舗の催事でバーゲンブックを取り入れてきたが、「反応もよく売り上げも良かったことから専門店出店を決めた」(梅田本店担当者)と話す。
同店では、料理書、趣味実用書、児童書、美術書、文芸書など約1万点を販売。ほかにもパソコン関連や輸入絵本、DVD、辞書なども扱い、発売時定価の7~3割引で販売する。オープン当初は「料理本が多かったので女性客が多かった」というが、文芸書など商品がそろってきたので、現在は幅広い層が利用しているという。
同担当者は「掘り出し物市のように『何かがあるかも』と見に来てもらいたい。もう販売していない本で探していたものを見つけてくれるととてもうれしい」と話す。商品は常時追加を行い、2カ月に1回大幅に入れ替え商品をそろえていくという。「古本は年配の男性の利用が多いが、女性向けの書籍も多くそろえており、新本で価格も安いので女性の方にも利用してほしい」とも。
営業時間は11時~20時。水曜定休。