川や水辺の魅力で大阪を元気に-「水都大阪2009」開幕

中之島公園会場の「サンドパーク」では、大きな砂場を用意し砂の彫刻づくりも行う

中之島公園会場の「サンドパーク」では、大きな砂場を用意し砂の彫刻づくりも行う

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 「川と生きる大阪」をテーマに水の都・大阪の復興を目指すシンボルイベント「水都大阪2009」のオープニングセレモニーが8月22日、中之島公園(大阪市北区中之島)で行われ、52日間の大型イベントが開幕した。

大阪市役所1階に展示中の「ジャイアント・トらやん」

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 セレモニーには、実行委員会会長の平松邦夫大阪市長、門川大作京都市長、木原敬介堺市長、矢田立郎神戸市長が登場。平松市長は「平成14年から府、市、地域の人たちと、水の都をさらに磨きをかけて後世に残したいとやってきた。52日間やります」とあいさつ。門川京都市長は「大阪は改めてきれいな街やなぁ。創造力があるなぁ。関西から日本を元気にしたい」、木原堺市長は「手づくりで市民中心にやっていると聞いている。堺でも川辺を生かした街づくりを頑張っている」、矢田神戸市長は「市民参加というのが重要な取り組み。先陣を切ってしている平松市長に感謝」などとあいさつし、水都大阪のシンボルカラーである青と白の風船を空に放ってイベントは開幕した。

 メーン会場の中之島公園では、「つくる」「あそぶ」「はなす・みる」の3つのテーマに基づくワークショップを開催。会場の仮設小屋では、ペットボトルや廃材を使いオブジェを作る「かえる工房」や、いらなくなったおもちゃを持ち寄り自由に遊ぶことができたり、週末・祝日には持ち寄ったおもちゃを交換できる「かえっこ屋」、巨大サッカーゲームを設置する「AC-中之島」などを実施する。会場中心の竹で覆われた広場には砂場を用意し、砂の彫刻づくりも行う「サンドパーク」も。ワークショップの内容は日により異なり、期間中100以上のワークショップが行われる。

 会場通路には、大阪市内の小学生約2,000人が授業の一環としてワークショップで作成した、願いごとを書いたミラーチップをつないだアーケード「ミラーチップイルミネーション」を設置。光る札を大木につり下げる「ツリーライトアップ」や、アーティストによる光の演出、灯明など、夜には昼と異なる幻想的な風景で水辺の魅力を表現する。会場内ではオブジェなどにもドライ型ミストを設置し、昼は冷却効果、夜はイルミネーションとのコラボで幻想的な雰囲気を創出する。

 阪神高速高架下付近には、世界の料理を提供する「水辺のバザール」が登場。韓国やタイ、インドなどの料理、水都大阪オリジナルグッズなど大阪みやげを販売する。バラ園内には期間限定で「ローズカフェ」もオープン。辻学園調理・製菓専門学校が運営するレストランで、「バラ」をテーマにしたメニューを提供する。大阪市役所1階にはカフェスペース「中之島おもてなしカフェ」も期間限定で登場した。北浜駅周辺の3軒の飲食店では「川床」を楽しめる「大阪川床 北浜テラス」の実施も。

 会場内にはさまざまなアート作品も展示。大阪市役所1階には大型機械彫刻作家・ヤノベケンジさんの体長7.2メートルの巨大ロボット「ジャイアント・トらやん」が登場。バラ園に停泊し週末に就航するアート船「ラッキードラゴン」、中之島公園内で多数の動物のオブジェを展開する井上信太さんの「サファリパークプロジェクトin中之島」なども。剣先公園では根岸和弘さんによる風車のインスタレーションが公開されている。

 ほかにも多彩なクルーズプラン、シンポジウム、八軒家浜会場や福島港でのプログラムなど、多くのイベントを予定。開催時間は10時~21時(プログラムにより異なる)。10月12日まで。

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