高校生アーティスト・林俊作さんの個展「IN THE HEAD」が8月18日から、HEP HALL(大阪市北区角田町、HEP FIVE8階)で始まった。
1992年生まれで大阪在住の俊作さんは、小学生のころから「天才少年アーティスト」として各方面のメディアに取り上げられ注目を集める。2007年には画集「心臓とダチョウの羽」(リトルモア社)も刊行。同ホールでは2006年と2007年に個展を開いた。
今回の個展のメーンはライブドローイング。同ホールのステージ上に約10メートル×3.6メートルの巨大なキャンバスを置き、作品が仕上がる過程を披露。10日間かけ「遊びのように世界は創られた」と名付けた大型作品を完成させる。俊作さんがこれまでに描いた中で最も大きな作品で、「見に来てくれた人のことも考えて『見せるためのペース配分』にも配慮しながら描いているようだ」と同ホールスタッフの大西聖子さん。
イラストレーターで俊作さんの父・貞三さんは「普段からフットサルをやっているので体力はあると思うが、今回の個展に向けてさらに体力をつけるために朝6時に起きてジョギングをやっていたみたい」と話す。将来については「今のままで思うように突っ走っていってほしい」とも。
そのほか会場では、今回の個展に向けて今年5月に完成させた大型作品「文明開化の音が鳴る」や、前回2007年の個展以降に描きためたドローイング作品を中心に、線画など約100点も展示する。会場外には今回の制作過程の様子を撮影した写真を追加展示していくほか、展示作品の解説やロングインタビューなどを収録したオフィシャルブック(1,260円)の販売も行う。
開催時間は11時~20時。入場無料。今月27日まで。