福岡県星野村にある原爆の残り火「平和の火」を使った「キャンドルナイト」を提案するキャンドルナイトワンピース実行委員会(大阪市北区本庄東)は6月16日から、大阪市内の結婚式場で使用し終わったキャンドルをリサイクル加工した「ワンピースキャンドル」の販売を始めた。
使用済みキャンドルの回収にはサトウ花店(本社=福島区)が協力。各店舗から回収したキャンドルを、障害者施設「ユイ」(東住吉区)、「みどり教室」(阿倍野区)で手作業で加工する。
受注生産するキャンドルの大きさは直径5センチ、高さ2.5センチで燃焼時間は約3時間。キャンドルの側面には、「障害者の方が(作業の)最後に顔を描くのが楽しいのでは」(同実行委員会代表の吉澤武彦さん)と、同実行委員会のロゴマークをイメージした「顔」のイラストが描かれている。
「リサイクルキャンドルを通じて『平和の火』を知ってもらいたい」という思いから始まった同企画について、吉澤さんは「『エコ(資源の有効活用)』『福祉(障害者の仕事創出)』『原爆(関連団体への寄付)』という3つの要素が込められる結果になった」と話す。
「人によってピンとくる対象が違うと思うが、それぞれの思いでこのキャンドルに火をともしてもらい、反対にあまり関心がなかった分野に関して関心を持つきっかけになってもらえれば」とも。
価格は1個210円(送料別)。収益の一部(1個あたり5円)は日本原水爆被爆者団体協議会への寄付に充てる。