大阪四季劇場、「ウィキッド」製作発表-10月からのロングラン公演

左から、「ウィキッド」日本語版演出助手の横山清崇さん、エルファバ役の樋口麻美さん、グリンダ役の苫田亜沙子さん、劇団四季の浅利慶太代表

左から、「ウィキッド」日本語版演出助手の横山清崇さん、エルファバ役の樋口麻美さん、グリンダ役の苫田亜沙子さん、劇団四季の浅利慶太代表

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 劇団四季(神奈川県横浜市)は5月25日、大阪四季劇場(大阪市北区梅田、ハービスPLAZA ENT7階)のロングラン公演で、ミュージカル「ウィキッド」を上演すると発表した。ロングラン公演は2005年のこけら落とし公演「マンマ・ミーア」、2007年~2008年「オペラ座の怪人」に続く第3弾で、開幕は10月11日。

主演候補キャストの2人

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 同作品は、1995年にアメリカで出版された小説「オズの魔女記」が原作で、2003年にアメリカ・ブロードウェーで初上演された。同劇団では2007年から電通四季劇場[海](東京都港区)でロングラン公演を行っている。緑色の肌と魔法の力を持って生まれ、周囲から疎まれてきた「エルファバ」と、美しく誰からも愛される「グリンダ」の2人の主人公が出会い、対立を繰り返しながら親友としてきずなを深めていくストーリーで、童話「オズの魔法使い」のプロローグともいえる。

 日本語版演出助手の横山清崇さんは「会場全体に魔法をかけるような音楽と、映像と照明を組み合わせた新しい試みとで、聴覚的にも視覚的にもインパクトのある作品」と魅力を語り、劇中のせりふ「物事を違う角度から見ているだけよ」を引用しながら「見る人や見方によって見え方が変わる」と作品の「奥の深さ」も強調した。「大阪は活力にあふれた人が集まる土地。満足していただける作品を作っていきたい」とも。

 代表の浅利慶太さんは「いよいよ大阪で上演できるなあと興奮している。世界的にも成功している作品がどう受け入れられるか楽しみ。パワフルな作品で『大阪のミュージカルのお客さま』を拡大していきたい」と語った。

 同劇団広宣部では「見た人が感動し、誰かにそのことを話したくなるのも『ウィキッド』の特徴の一つ」とし、同日の製作発表会には「ブログ記者」として事前に公式サイトで募集したブロガー31人も招待した。「21世紀に生まれた作品の魅力が、21世紀型の口コミと呼べるブログやSNSを通じて発信されることは、演劇界における新しいコミュニケーションの姿かもしれない」と、話題の広がりに期待を寄せる。

 初回上演は10月11日~2010年1月31日。113公演。チケットの一般発売は8月1日。

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