没入型展覧会「クリムト・アライブ 大阪展」が12月5日、堂島リバーフォーラム(大阪市福島区福島1)で始まった。
オーストリアの画家、グスタフ・クリムトの作品を壁面と床面に投影する映像や音楽、香りを組み合わせた展示する同イベント。オーストラリアのアートイベント会社、Grande Experiences社が企画する。今年7月、東京・日本橋で初開催し、大阪が2会場目となる。
会場では、四方の壁や柱に高さ最大6メートルのスクリーンを設置し、クラシック音楽に合わせた約30分間の映像を投影する。香りは、カルダモンやムスクなど映像に合わせて変える。
映像は5つのチャプターで構成。「接吻(恋人たち)」や「アデーレ・ブロッホ・バウアーの肖像1」など金色が特徴的な代表作をはじめ、機関紙「ベル・サクルム」に掲出したイラストや「女の三世代」「扇を持つ女」など女性を描いた作品を投影。このほか、クリムトに影響を与えたとされる「ジャポニズム」を代表する琳派「紅白梅図屏風」や浮世絵「富岳三十六景より 甲州三島越え」をクリムトの作品と対比するシーンも展開する。
会場では同展オリジナルグッズを販売。大阪会場限定として、「接吻(恋人たち)」のイラストをあしらった「DEMEL」のチョコレートケーキ(3,996円)や同展をイメージしたブレンドティー(2,970円)などをそろえる。隣接するバーカウンターでは、クリムトの出身地・オーストリアのスパークリングワイン(800円)を提供する。
同イベント公式アンバサダーの藤井フミヤさんは「クリムトの作品での金の使われ方や柄の合わせ具合にはジャポニズムの影響を強く感じる。大きなスクリーンに映し出すことで、細かな筆のタッチまでじっくりと見ることができるのが見どころ」とアピールする。
開催時間は10時~17時。入場料は、大人(18歳以上)=2,800円、中高生=2,000円、小学生=1,500円。小学生以下は保護者同伴で無料。金曜限定で「接吻(恋人たち)」のラベルをあしらったスパークリングワインを飲みながら鑑賞できるチケット(3,400円)も用意する。来年3月1日まで。