
「ANAクラウンプラザホテル大阪」(大阪市北区堂島浜1)が10月16日、の最後のチェックアウト客を見送り、41年の歴史に幕を下ろした。
1984(昭和59)年10月、「大阪全日空ホテル・シェラトン」として開業し、1995(平成7)年に「大阪全日空ホテル」と改称。2008(平成20)年には「ANAクラウンプラザホテル大阪」と再改称した同ホテル。今年2月、定期建物賃貸借契約の満了に伴う閉館を発表した。
当日は、1階のロビーで閉館セレモニーを行い、ホテルスタッフ約150人やOB・OGなど別れを惜しむ人が集まった。総支配人の白木優至さんが「閉館を公表して以降、多くのお客さまから惜しむ声や思い出を聞き、たくさんの方に愛されていたのだと感じた」と感謝を述べ、1階玄関で最後の宿泊客を見送りスタッフとともに「41年間ありがとうございました」と深く頭を下げた。集まった人が拍手を送り「ありがとう!」と声をかけた。開業前から42年6カ月働いてきたマーケティングマネジャーの木下智子さんは「北新地らしく明るく楽しく締めくくることができてほっとした」と笑顔を見せた。
最終日に宿泊した愛知県在住の50代の夫婦は「結婚記念日に合わせ、念願かなって泊まることができた。スタッフのホスピタリティが素晴らしく、思い出に残る一日になった。閉館がとても惜しい」と話す。
閉館後の建物や跡地の利用は未定。