
没入体験型ミュージアム「Immersive Museum(イマーシブ ミュージアム) OSAKA 2025」が5月31日、堂島リバーフォーラム(大阪市福島区福島1)で始まった。
壁面と床面に投影する映像と音響を組み合わせた「没入空間」で、名画の世界観を体感してもらう同イベント。今回のテーマは「印象派と浮世絵」。同イベント実行委員会によると、これまでに「印象派」「ポスト印象派」をテーマに東京や大阪、福岡などで同様のイベントを開催し、累計70万人以上を動員しているという。
広さ約450平方メートルの会場の四方に設置する高さ約6メートルのスクリーンのほか床面にも、モネやゴッホら印象派を代表する画家と葛飾北斎や歌川広重ら浮世絵画家合わせて20人の約170作品を投影する。
映像では、ゴッホの浮世絵コレクションがスクリーンを駆け巡るシーンや、「印象派の作品」「浮世絵」を並べ欧州と江戸の街並みを見比べてもらうシーン、セザンヌの「サント・ヴィクトワール山」と葛飾北斎の「富嶽三十六景」を対比するシーンなどを展開。上映時間は本編22分と静止画を投影するフォトタイム8分の30分間。大小さまざまなクッションに座りながら鑑賞してもらう。AI技術を使い、来場者の肖像画を「ゴッホ風」「北斎風」に描く特設ブースも設置する。
昨年に続き同イベント公式アンバサダーを務めるアイドルグループ「Aぇ! group」の正門良規さんは「大きなサイズで名画を見ると、細かな筆使いまで見ることができる。絵画のパワーは果てしない。絵画になじみがない人も、絵画が大好きな人も、新しい視点で絵画の魅力を楽しんでほしい」と話す。
開催時間は10時~20時。入場料は、大人(18歳以上)=2,700円(土曜・日曜・祝日、8月12日~22日は2,900円)、中高生=2,000円、小学生=1,000円。小学生以下は保護者同伴で2人まで無料。6月24日~7月3日は休催。9月25日まで。